株式会社ニュートラルワークス
職人泣かせのデザイナーのこだわりを具現化できた理由

制作事例・インタビュー

営業部髙木彩佳
髙木彩佳
営業部 東京営業所 チーフ

大阪府出身。入社配属先は経理だったが「東京で営業職に就きたい!」と社長に直訴し続け2016年に営業職へ転属。
仕事のモットーは、お客様の本心を知ること。
複雑で細やかな対応が必要な案件を得意とし、クライアントだけでなく協力会社とも強固な信頼関係を構築。
趣味はドラマを見ることで、休暇を利用して撮り溜めたドラマを見ることがパワーの源。
クライアントからの無茶振りにも、ガッツで応える負けず嫌い。

制作物の概要

会社案内カタログ写真

会社案内カタログ

用紙 (表紙)OKミューズガリバークロスCOC
(本文)OKマットポスト
加工 銀箔押し+無線綴じ
制作部数 600部

神奈川県茅ケ崎を中心に活動する企画・クリエイティブチームである株式会社ニュートラルワークス(以下、ニュートラルワークス。
デザインと戦略を兼ね備えたWEB制作を中心に、ビジネスの問題を解決するための施策をワンストップでご提供されています。webサイトを訪れてみると、「正しい解より、ステキな解を。」という素敵なメッセージとともに洗礼された上質なクリエイティブ作品がずらりと並びます。

これまでwebでの情報発信をメインとされてきましたが、クライアントのお手元で保存して頂ける「紙モノ」の販促ツールとして2019年にはじめて制作されたのが会社案内カタログです。
TOWAでは、この会社案内カタログの印刷~製本加工までを行っています。
デザインを強みとされているクリエイティブチームらしい、隅々までデザイナーのこだわりが詰まったカタログをどう具現化させていったのか営業部の髙木彩佳に聞きました。

WEBのプロ 印刷のプロ

会社案内のデザインを任された工藤さんは、普段はwebデザイナーとして仕事をされています。

一言でデザインと言っても、webと印刷物ではデザインの仕方やデータの制作方法が大きく異なります。この時も、入稿頂いたデータを製本用に面付すると気になる点がありました。

「例えば、この"ノド"の部分。各ページの左上にタイトルが入っているのですが、製本すると中央部分まで完全に開ききる事ができない為、右ページのタイトルは文字が隠れてしまう可能性がありました。なので製本後の仕上がりを考慮して、データを作成する必要があります。完成品ではタイトルが左右同じ位置にみえるよう、データでは右ページは数ミリノドから離して作成をして頂くようにご提案しました。」

※ノド
製本された冊子を見開きにした時の綴じ部付近のこと

職人泣かせの箔押し工程

カタログを手に取った時に、最初にパッと目を惹くのが表紙に施された緻密な銀箔加工です。
お客様から頂いたデータを確認した現場から、「このデザインは、表紙の縁ギリギリまで箔を押したいのではないか、もしそうだとしたら、今のデータではそれが叶わないが大丈夫か」と連絡がありました。

「お客様が印刷の専門家ではないのに"加工方法は?"とか"ここは銀箔押し"といった、ざっくりした確認だけを行い、印刷のプロとして“背幅が正しいか?”、“背幅ぎりぎりから箔押し出来るか?”といった具体的な確認が出来ていませんでした。それでは全くお客様のやりたい事をヒアリング出来ていないし、具現化するサポートが出来ていないと痛感した出来事でした。」

「背幅サイズをデータ修正し、再スタートしましたが、まだ難関はありました。複雑な細いラインが表紙の端ギリギリまで箔押し加工がされているのですが、これが職人さん泣かせでして。最初に製造現場の責任者に見せた時、"コレかなり難易度高いよー!"と。まず、ラインが細いのでカスレたり欠けたりする確率が高くなる。さらに、印刷・製本・箔押しと工程を重ねてもズレが起こらないようかなりシビアな位置調整を行う必要がありました。」

デザイナーのこだわりなのでどうにかして実現したい!
そんな髙木の熱意は現場の責任者と職人も巻き込み、試行錯誤を重ねます。最終的には、責任者が立ち合い品質チェックを行いながらデザイナーのこだわりを実現させました。

紙モノはTOWAと仕事をしていきたい

長年モノづくりに携わってきた製造スタッフたちの知恵と技術によって、丁寧に仕上げられたカタログはデザイナーの工藤さんにとっても納得の仕上がりとなったようです。

「ご迷惑をかけたもののご発注頂いた田端さんに、"イメージしていた通りの仕上がりです!今後も紙モノはTOWAさんとやりたいです。"とお声を頂けました。ホッとすると同時に本当に嬉しかったです。」

定型通りの定番の印刷物であれば、ネット印刷でも充分に対応が出来ると思います。
けれど、今回のようなお客様が頭の中に描いたイメージをカタチにしていく印刷物はやはり印刷のプロと二人三脚での試行錯誤が必要となってきます。
そこが、TOWAの強みであり髙木自身の強みでもあると言います。

「複雑・煩雑・小ロットは"髙木"と担当させて頂いているお客様からはご認識を頂いており、そういう案件の時にお声がけ頂く事がとても多いんです。これが会社にとっては正解かどうかは分からないんですけど、ここが私の強みだと思っています。印刷物は本当に奥が深くて、まだまだ学ばなければいけない事も多いですが、お客様のこだわりを紐解き一緒に具現化させて頂くもっと頼れるパートナーへこれからも成長していきたいと思います。」

Webサイト(ホームページ)制作会社 株式会社ニュートラルワークス
https://n-works.link/

(公開日:2020年9月25日)

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